これだけ働き方改革が叫ばれているにも関わらず、多くの介護施設では未だに業務改善が進んでいません。
一部の施設では、未だに紙媒体に依存しており、全ての記録を手書きでしているために処理に時間がかかり、保管に場所を取られるという問題があります。
ICTを導入し、iPadで利用者の記録等を入力するように仕組みを変えれば、手書きに充てていた時間をサービスの向上に充てられます。
また、電子化を取り入れるのではなく、労働時間を減らさずにマンパワーでカバーしようとする考えが介護業界では根強く残っています。
休日出勤をする職員も多いのにも関わらず、それが当たり前になってしまっている恐ろしい現状があるのです。
十分な休みを取れずに疲弊して離職していく職員がいるのであれば、施設を守るためにも早急に業務改善に取り組むべきでしょう。
ルーティンの業務が立て込んでいると、それを処理するのに精一杯で改善策を取り入れにくい風潮もあります。
新しいことを取り入れるのにはそれなりに労力がいるものですが、その苦労を越えた先に快適に仕事ができる未来が待っていると考えれば楽しく取り組めるものです。
新しい取り組みを始めることは、職員の負担が倍増するというイメージを払拭しないことには現状は変えられません。
「新しい取り組みを受け入れられない人がいたらどう対処するのか?」「誰が教えるのか」などの不安は、そのような問題が起こってから考えれば良いことです。
まずは、とりあえずやってみるの精神で取り組む気持ちが大切です。